2017.10.19 14:35

頑張る土佐人を写真で発信 英出身アーサーさん県展初出品入選

初出品で入選を果たした作品を前に笑顔を見せるアーサー・デイビスさん(高知市の「かるぽーと」)
初出品で入選を果たした作品を前に笑顔を見せるアーサー・デイビスさん(高知市の「かるぽーと」)
 高知県で20年余り暮らすイギリス人男性が「第71回県展」の写真部門に初出品し、入選を果たした。アーサー・デイビスさん(50)=高知市。「一生懸命頑張っている高知の人を発信していきたい」と、作品の前で笑顔を見せた。

 アーサーさんは同国南部サセックス州生まれ。子どものころからカヌーやロッククライミングを楽しむなど活動的で、20代前半の時に旅行で訪れたトルコで妻の洋美さん=東京都出身=と出会い、日本に関心を持った。英シェフィールド大で日本語を学ぶなどした後、1996年7月末、国際交流員として土佐清水市に赴任した。

 青い海や唐人駄場など自然豊かな同市に魅力を感じ、「多くの人に来てもらいたい」と野外音楽イベントの開催を支えるなどしてきた。3年間の任期を終えた後も「土佐清水や高知の魅力を伝えきれていない」と同市に住み続け、地元森林組合や宿泊施設で勤めたり、外国語指導助手(ALT)をしたりしながら高知県の情報や風景をインターネットに掲載。ジョン万次郎の顕彰団体のメンバーでもあり、現在は同市と高知市を行ったり来たりしながらブログ「あしずりアート」で日本語と英語で発信している。

 県展は友人が洋画や工芸作品を出品しており、身近な存在だったという。「コンテストには興味はないが、県展は別。高知県で暮らす一人として作品を出したかった」と、高知の人々を撮影した「ピープル オブ コウチ」シリーズの中から3点を出品した。

 入選したのは、顔面保護具を着けた作業着姿の人が溶接の火花を散らしているモノクロ写真。アーサーさんがALTとして勤務する須崎工業高校で写したものだそうだ。「生徒はみんな一生懸命取り組んでいるのですが、その中で特に彼が全ての力を注いで作業に向かっていることを感じた」

 入選の知らせに「ほっとしました」とアーサーさん。「県内の写真愛好家の人たちと一緒に展示してもらうことがうれしい。皆さんのレベルが高いので、自分も同じぐらいのレベルになりたい」とこれからの目標を挙げ、「高知の素晴らしい自然の中で育まれた人たちが頑張っている姿を発信することで世界中から高知に足を運んでもらえるようになれば」と声を弾ませた。 

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カテゴリー: 文化・芸能県展文化


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