2017.10.12 14:30

【71回県展 特選画廊】(2)写真「金魚たちの涼夏」竹内晴朗(高知市)

写真「金魚たちの涼夏(りょうか)」竹内晴朗(高知市)
写真「金魚たちの涼夏(りょうか)」竹内晴朗(高知市)
切り絵のような色彩

 青い空だろうか、向こうに見えるのは。浮遊する金魚たちが、切り絵のように美しい。

 「水槽の上から魚眼レンズで撮ったんです。去年の秋、東京のすみだ水族館で」。青いのは空ではなく底面の色。パズルピースのような白線が描かれている。撮影中は意識していなかったが、RAWデータを自宅で現像し、想像以上の光と色彩に驚いたそうだ。

 母親に勧められ、高知市の市民学校で写真講座に通ったのが38歳の時。以来三十数年間、中四国を愛車でくまなく回り、その度800~千枚ずつシャッターを切ってきた。「そらあもう、あちこち、たつくり回った。だから大抵は『よし撮れたな』という感触があるんですけど…今回はそうじゃなかったね。魚眼はファインダーだけじゃ出来栄えがつかみにくい」と笑う。長年標準ズームを愛用していたがマンネリ気味に。買いたての魚眼で新しい表現に挑み、23年ぶり2回目の特選になった。

 「最近一眼レフが重とうて。2台持ちだと体がつえてまう」と苦笑しつつ「何とかもう1回特選を」と無鑑査獲得に意欲を見せた。


 たけうち・はるあき 1943年高知市生まれ。二科会写真部会員、全日写連関西本部参与。褒状2回。特選2回目。

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カテゴリー: 文化・芸能県展高知中央文化


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